小野登志郎のブログ

出版・ウェブの制作会社(株)小野プロダクション代表で、ノンフィクション・ライターの小野登志郎です。徒然にゆる~く書いていけたらと思ってます。

2013年04月

 最近、さまざまなwebサイトやそれに連なる広告代理業について調べたりなんたりしているのですが、やはり中小の未来はそんなに明るくないなという感じがしています。電通や博報堂といった大手広告代理店が、コンテンツを持っている出版社と組んでwebで「実験」しているという話も聞きますが、外から見ればなんでもあり状態に見えるけれど、だんだんと淘汰が進んでいるみたいです。

 よくベテランのライターさんなんかと話をしているのですが、結局のところ私らライターとは職人さんみたいなもので、枠組みを作ってもらいそこで能力を発揮するしかない、ということなのですが、紙とwebの混合状態、というか紙の未来は暗く、そのシステムの変容期にある今は、出来ることは限られてくるのですね。年配の方は特に、ただ戦々恐々となるしかない、となっているようです。

 スパン、パシッと情報産業が速やかに紙からwebに移行してくれたら分りやすい部分もあるのですが、欧米と違い紙文化がしっかりしている日本では、この移行がとっても緩やかなものになる(でも、それは全体的にであり、「現場」では、しっかり阿鼻叫喚となっている)。

 紙の世界の原稿料も決して多いとはいえなかったけれど、webはもっと残念な額になる。完全にwebに移行した後ならば、もう少し金額もアップするかもしれないけれど、近未来的にはそれは望むべくもない。なかなか大変な時代になっとりますね。

 簡単に競争で負けない専門性をもっていれば良いところもあるのですが、専門だけで充分に食っていけるほど甘いものでもない。ほとんどの専門とは、社会一般からの需要はあまりないわけですから。

 かくしてメジャー、マスへの志向性を高めていくほかないわけですが、当然のことながらそこにライバルは多い。メジャーやマスが好きで興味を持てればよいけれど、そうでない場合もよくあったりして、とにかくそこでいったりきたりをすることになる。まあ、どちらにせ結局はヤフーやグーグル様々だったりするわけですが。

 webで、それなりに専門的でありながらマスにも届くサイトを作成できればいいのだが、そう思っているのですが、なかなか難しいところはありますね。

 ただwebは紙に比べて格段に安く企画できる。それは強みであり、面白いところですね。近いうちキンドルのサービスを使って電子出版もしてみたいと考えてます。

  ともかく「実験」していくことのワクワク感は、今のところありますね。

▼第42号
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                       2013/04/25
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Vol.42

毎週木曜日発行
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【今週の目次】

0. 【はじめに】 進化し続けるアプリ、ゲーム
1.【音声投稿サイトを利用してハーレム状態を作り、
  同居女性を死なせたトホホな男と女たち】(高橋ユキ)
2. 【北米からの手紙】(内藤茗)  
  お休みです。
3. 【脱・台湾親日論の彼方へ】(松野幸志)  
4. 【逃げるが果報】(横山茂彦)
  戦国三大合戦を生き抜いた一族の興亡史  
5. 【オムニバス小説 あわいの小骨】(伊藤螺子)
6. 【横山茂彦の『式年遷宮・伊勢神宮の謎』2】
  「道鏡事件と称徳帝崩御の謎」
7. 【編集後記】

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                       2013/04/18
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Vol.41

毎週木曜日発行
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【今週の目次】

1. 【通り魔事件続発の日本社会 通り魔から身を守るためにはどうしたら良いのか】(高橋ユキ)
2. 【北米からの手紙】(内藤茗)  
  お休みです。
3. 【脱・台湾親日論の彼方へ】(松野幸志)
  日台漁業協定の合意 
  日本が得たものと台湾が得たもの  
4. 【逃げるが果報】(横山茂彦)
  戦国三大合戦を生き抜いた一族の興亡史  
5. 【オムニバス小説 あわいの小骨】(伊藤螺子)
6. 【横山茂彦の「NHK大河ドラマ八重の桜 勝手に論評・出しゃばり解説7】
  「薩長の密約」4月14日放送分(4月20日再放送)
    「幕末騒乱は関ヶ原合戦の延長戦だった
7. 【編集後記】

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▼第40号
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                       2013/04/11
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Vol.40

毎週木曜日発行
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【今週の目次】

1. 【いっこうに盛り上がる気配を見せない「韓流十周年」救うキーワード「廃人」とは?】(阿部泰之)
  韓国現代史を背景に描く、傑作ドラマ『光と影』  
2. 【北米からの手紙】(内藤茗)  
   『ロスト・イン・トランスレーション』な女達
3. 【脱・台湾親日論の彼方へ】(松野幸志)
4. 【逃げるが果報】(横山茂彦)
  戦国三大合戦を生き抜いた一族の興亡史  
5. 【オムニバス小説 あわいの小骨】(伊藤螺子) 
  ■第23回『カレー』(前編)
6. 【横山茂彦の「NHK大河ドラマ八重の桜 勝手に論評・出しゃばり解説6】
  「新しい日々へ」4月7日放送分(4月13日再放送)
    愛憎なきドラマの怠慢
7. 【編集後記】

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 今年は「韓流10周年」なんだそうで。2002年にNHK BS2で「冬のソナタ」が放映されてから10年が経過したというのがその理由。3月20日にはヨン様がドラマ主題歌を歌う『アニメ 冬のソナタ メモリアル アルバム』も発売され、アニバーサリー・ムードを無理やり盛り上げようとするが、どうもイマイチ。韓流ブームもノスタルジックに語られつつある。

 申し遅れました。私は韓流の端っこで、文章を書いているライターの阿部です。今回、小野編集長から「韓流と私」的なお題を頂戴したので、小文をお届けする次第です。

●韓流と僕

 僕が韓国を初めて訪れたのは確か86年4月のこと。大韓航空の往復航空券(東京~パリ)を利用した1年間の旅行の帰りで、ストップオーバーを利用した2泊3日のソウル滞在でした。所持金はほとんど使い果たしていたため、ホテル代などあろうはずもなく(成田空港では警察で飛行場から自宅までの交通費を拝借したほど)、宿泊はもちろん野宿。2日目の夜に地下道の踊り場で寝ていると、翌朝、警官に叩き起こされ、そのまま派出所へ連行とあいなり、その後、パトカーで大きな署へと。着けば、「滅共、防諜」の標語が出迎えてくれ、さすがの反共国家でありました。

 その後も韓国の歌に魅せられた僕は、ソウル詣でを重ね、昼はレコード屋、夜はディスコ通い。韓国人男性入場不可の米兵ディスコは安く遊べたので、よく行きましたが、女の子は米兵目当て。めげることなく頑張りました。

 時は流れ、東方神起の先輩、HOTが起こした第一次アイドルブームの波がうねった97年、K-POPで踊るクラブイベントを開催します。当時、新宿にも韓国人向けのヒップホップ風クラブ(現在はホストクラブになっています)がありましたが、お客さんは韓国クラブのお姉さん方とその連れの日本人男性で、僕が求めるクラブではなかったのです。また、K-POPなんて言葉はありませんでしたし、日本で初の試みだったにもかかわらず、ふたを開ければ、100名以上がご来場。そして、回を重ね、2000年には、やっぱりDJだけじゃなくて、LIVE & DJでイベントをやろうと決意。今では韓国ヒップホップ界のトップに君臨するヒップホップ・チームを招いてイベントを開催しました。

 時を同じくし、ワールドカップ共催に向けて日韓のミュージシャンによる合同イベントが増えていくのですが、音楽を介した日韓交流は、ヨン様の波にかき消されていくことに。ヨン様にまったく関心のなかった僕はただ呆然とするしかありませんでした。

 そして、みなさんご存知のK-POブームは圧倒的な情報量を伴ったがゆえ、受け手もオーバーフロー。何がナンだか分からないのに、みんな似たり寄ったりなもんだから、結局、“少女時代とKARAだけで十分”ってなことになったのです。

●2013年の韓流とは?

 こうして既に崩壊してしまった韓流バブル。でも、終わってしまったからこその、見どころもたくさんあります。では、“2013年の韓流”の注目ポイントを挙げていきましょう。

 まず、一つめは「大久保」です。近年、本国では日本を中心とした海外への輸出を前提に無数のアイドルグループが生まれました。韓国では市場が狭いため、ならば、黄金の国、ジパングを目指そうと考えたわけです。それを支えたのが“先物買い”を楽しむファン。そのため、韓国人すら「それ、誰?」っていうアイドルにも一定の集客力がありました。

 また、都内でイベントをやるなら、渋谷や西麻布といったお洒落エリアがいい、というのが一般的な発想。2011年末には適正のビザを持たず大久保でライブをやっていたノービザ・アイドルが逮捕されたこともあり、大久保は敬遠されがちでした。でも、昨年秋からこうした傾向が変化します。トップクラスのアイドルが300人規模の箱で単独公演をやったり、かつては「1,000人規模の会場じゃなきゃ嫌!」と言っていたアイドルがアットホームな場所でやったりと、「えっ」と驚く事態になっているのです。韓国では活動する場所(機会)がないアイドルもこぞって大久保を目指し、留学生やワーキングホリデーの若者で結成され、一世風靡した大久保発のアイドルも、本国から来たアイドルに押され気味。今ではA級からC級まで、さまざまなアイドルが大久保で競ってイベントを行っています。こうした現象もバブル崩壊があってこそ。雑誌やテレビで取り上げられることが少なくなったアイドルにとって、大久保が一つの大きなメディアと化しているのです。

 二つめに挙げるのは「異色アイドル」です。韓国の女性アイドルはデビュー時はキュートさを、そして徐々にセクシーさを打ち出していくのが定番の手法でした。でも、最近、話題のCRAYONPOPはそうしたフォーマットからズレているのが魅力のアイドル。ブルースリーちっくな黄色のジャージを着てみたり、ジャージに学校の制服を重ねてみたり(寒い地方の中学生っぽい)とファッションがユニークで、ダンスもアイドルの定番からズレズレ。少女時代やKARAをAKB48に例えるなら、CRAYONPOPの立ち位置はももクロZ的とも言えるでしょうか? (ちなみに、ももクロZについて尋ねたら、本人たちはその存在を知りませんでした)。しかも、ファンの前で自分たちの契約年数を「5年間」とぶっちゃけるところも◎。イロモノ感たっぷりの男性歌手、PSYが世界的にブレイクしたように、彼女らのような非正統派の異色アイドルが今後の韓流を牽引することでしょう。

■阿部泰之
山形県出身。新宿ゴールデン街にて、K-POPとコーヒー占いの店、Asyl を運営。傍ら、K-POPを中心にライターとしても活動。著書は『K-POP パーフェクトBOOK』(イーストプレス)。
ブログはhttp://asyl.exblog.jp/ にて。

この記事は「小野登志郎のメルマガ」に掲載されたものを加筆修正したものです。ご購読はこちらからお願いいたします→
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