小野登志郎のブログ

出版・ウェブの制作会社(株)小野プロダクション代表で、ノンフィクション・ライターの小野登志郎です。徒然にゆる~く書いていけたらと思ってます。

2013年01月

▼第30号
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                       2013/01/31
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  ノンフィクション・ライター小野登志郎のメールマガジン
    ~牡羊座が見たディープな出来事とスターたち~

Vol.30

毎週木曜日発行
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【今週の目次】

1. 【暴力団と「半グレ」集団 その史的考察 4】
  国際化する以前の暴力団、半グレ前史
  韓国・北朝鮮、そして在日コリアンヤクザと日本
2. 【わたしが出会った北朝鮮人】  
  初めての潜入映像~隠しカメラが捉えた茂山のジャンマダン(自由市場)
3. 【北米からの手紙】(内藤茗)
  アイドルとファンタジー 3ー2
  完全無欠の発情装置と仮面の女たち~
「家族と女」
4. 【脱・台湾親日論の彼方へ】(松野幸志)  
  台湾の若者の「社会変革」思考について
5. 【建築、よもやま言いたい砲題】(松田健嗣)
  若かりし頃の槇文彦氏のとんでもなく鋭い嗅覚 
6. 【逃げるが果報】(横山茂彦)
  戦国三大合戦を生き抜いた一族の興亡史  
7. 【オムニバス小説 あわいの小骨】(伊藤螺子)
  番外編 『反省文』
8. 【チーム男子(今半グレ集団)の事件簿】(高橋ユキ)
  東大阪リンチ殺人事件の主犯と文通1
9. 【編集後記】

ご購読はこちらからお願いいたします→
http://www.mag2.com/m/0001552211.html

▼第29号
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                       2013/01/24
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  ノンフィクション・ライター小野登志郎のメールマガジン
    ~牡羊座が見たディープな出来事とスターたち~

Vol.29

毎週木曜日発行
───────────────────────────────────
【今週の目次】

1. 【暴力団と「半グレ」集団 その史的考察 3】
  表社会の変化と対応したアウトローの変性
  アウト・ロー世界における「人材」の変化
2. 【わたしが出会った北朝鮮人】  
  実際に「流通」していた北朝鮮の偽ドル 
3. 【北米からの手紙】(内藤茗)
  アイドルとファンタジー 3ー1
  完全無欠の発情装置と仮面の女たち~「レクイエム for 東方神起」  
4. 【脱・台湾親日論の彼方へ】(松野幸志)  
5. 【建築、よもやま言いたい砲題】(松田健嗣)
  お休みです 
6. 【逃げるが果報】(横山茂彦)
  戦国三大合戦を生き抜いた一族の興亡史  
7. 【オムニバス小説 あわいの小骨】(伊藤螺子)
   第18回『ドアの外』
8. 【編集後記】

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【北米からの手紙】(内藤茗)

■東方神起チャンミン主演『黄金を抱いて翔べ』は腐女子向け!?②

 男性だけの“ホモ・ソーシャル”な関係性をゲイとして読み込むというのは腐女子の得意技ですが、東方神起に関しては「腐女子」と「女子」の壁が崩れるような現象が特徴的に起こっていたのではないかなと思って居ります(彼らだけに言えることでは無いですが)。もともと腐女子だって女子であることに変わりは無い。要は、女性は「関係性」を好む、という事をまず、握られている。それと最近のアイドル現象にありがちではありますが、好みのアイドルの周りから「女」の存在をどうしても排除したい部分は、女子も腐女子も共通項として存在しますね。たとえば、女性との噂話厳禁というお約束の存在や、女性が一緒に写りこんだ写真の修正等などです。

 そういった関係性を楽しむ行為、いわゆるカップル遊びがK-POPで非常に人気を博していた事は、彼らのひとつ前の世代の「神話」というグループでも実証済みでしたし、またJ-POPにおいてもジャニーズなどに、カップル化によって非常に人気を得ていたアイドル達は存在します。更に東方神起では、LGBTに理解ができている、つまりゲイに禁忌感のない女子層(多分に日本あるいは、北米、欧州、オセアニアなどの女性オーディエンスでしょうが)も巻き込んでカップル人気は拡大化したのではと思えます。ですから、見ていると一口にカップルファンと言っても、商業BLも顔負けのハードな性描写のあるFFなどの二次創作も存在すれば、ちょっとした仲良しぶりなどの軽い萌えは楽しんでいても、ひどくエロいのは「ご免なさい」というファンまで幅広く存在するようです。

 しかし、とりあえず彼らが「男だけの世界」に居てくれる事は、女子にとっても腐女子にとっても共に都合が良い。それでいながら、無味乾燥ではなく、アイドルに是非とも必要な「萌え」を与えることができるのがカップル化のメリットでもあるでしょう。つまり恋愛シミュレーションや性的な幻想をそこから発生させることができますよね。普通の女子妄想でもできますけれど、それだと女を排除する事はできませんし、特に東方神起にたくさん存在する高齢ファンには自分と彼らの恋愛妄想とかは、かなり無理が有りますよね? だからなのか、腐女子化した高齢ファンが日本に多いのも頷けたりします。そして高齢ファンにも腐女子ファンにも共通しているのが、執着する対象に「お金を注ぎ込む」事でしょう。もう確かに、ここで金塊は狙われてるわけですね。

 でも実際、パッと見て「あら素敵」などと思ってみても、年若いアイドルにハマるというのはなかなか高齢な女性、例えば私みたいな(笑)オバサンにとっては、敷居が高いものです(アメリカでそんなことしたらまず間違いなく色情狂呼ばわりされますし。ハイ)。その敷居を飛び超える動機付け、興味の対象として、カップル化は有効だったのかもしれませんね。

 そしてそこにもう一つ作用しているのが彼らのキャラクター化(2次元化)という部分だと思って居ます。


 そもそも、韓流に高齢ファンが多い事実は、例えば韓国ドラマなどに見られる少女漫画的設定に「高齢女子」がハマりやすかった事もあるのでは無いでしょうか。東方神起の人気形成にもこれが当てはまるような気がしています。そして彼らの人気が動画サイトや、ブログ、ミニHPサイトやネット上のファンカフェによって大きく形成された事にも、この「少女漫画的」であることが関わっているのではと思うのです。つまり漫画のページをめくるように、彼らは「読まれた」ということですね。ですから、腐女子がよく見せる「2次元への執着」と同じ位相で、3次元の彼らへの執着も高まったのでは無いでしょうか。彼らについて良く言われる「3次元BLのカリスマ」「2.5次元の貴公子」という表現ですが、どちらも究極的には彼ら自身の存在の2次元化というベクトルの向きを示しているのではと考えます。また先ほど彼らについての二次創作、と表現しましたが、一次、つまり「原作」に当たるものは、すなわち彼ら自身であるわけです。生身の人間が「原作」という扱いになっているわけですね。

 上で述べた事は5人の東方神起にも2人の東方神起にも共通して言える事では無いかと思っていますが、考えてみると、何故、現在韓国の2人のファンの間において、腐女子ファンを「トン下げ」と嫌うファンが結構な数存在するのか? またJYJのオンリーファンはカップルにほぼ興味を失ってしまっているのかは、5人時代が終わりを告げた時に、韓国にも当時は多く存在した腐女子ファンが経験した痛みによるものかもしれない。そんな風に考えたりもしています。


■内藤茗 ライター
米国在住。ポップカルチャー全般が好きな二児の母&学生。
趣味:オタクの生態観察とつべめぐり。英-日翻訳者。

 

(メルマガ2012年10月25日号に掲載した記事です。ご購読はこちらからお願いいたします→http://www.mag2.com/m/0001552211.html



 


【北米からの手紙】(内藤茗)


■東方神起チャンミン主演『黄金を抱いて翔べ』は腐女子向け!? ①

 今回はこんなタイトルで行ってみたいと思います。小野さんの領域を侵犯するみたいで大変恐縮! な話題なのですが(笑)。そう、東方神起のチャンミンが助演で出演する映画『黄金を抱いて翔べ』にちなんで腐女子戦略と東方神起について、ちょこっと考えてみたんですよね。井筒和幸監督によるこの秋話題の新作邦画『黄金を抱いて翔べ』(11月3日公開予定)を見たいなあと思いながら、哀しい事に日本にいない身でもあり、試写会のツイレポ、ブログなどを見ていたのですが、井筒監督が、今回のキャストについて「女性向け」と語っていたのに出くわしました。

 確かに、妻夫木聡に溝端淳平に浅野忠信。でも、実際この作品、女性向けというより、ズバリ「腐女子向け」なのかと考えてしまいました。まずは、原作。高村薫の作品と言えば緻密な描写を得意とする優れた推理小説でありながら、その「BL要素」(BL=ボーイズラブ)が大きな特色、と言われてますし、そのBL部分を主人公とともに担う役柄に「あの」東方神起のチャンミンが抜擢されてる!? これは、もう二重の意味で腐女子のお財布が狙われてるに違いない! と思ったわけです。これをきっかけに、東方神起と腐女子について考えた事をお話しますね。

 そもそも、東方神起にハマったきっかけが腐女子的要素である、というファンが大量に東方神起に存在する(中華圏ではもはや大部分がそうなのでは? と言われるかたもいらっしゃるようです)、という事は少なからず韓国のファンのあいだでは取り交わされた話題ではあるようで、でも、日本ではその腐女子(系)ファンの多さにもかかわらず、おおっぴらに議論される事は少なかった様に思われます。それはなぜだったのかと考えて見ました。

 これは日本ファンの慎ましやかなところかもしれないですし、あるいは、BL消費に対する麻痺でもあるのか、韓国ファンの間でその是非を問う論議がある事は、彼女たちの腐女子文化が未だ成熟していない故なのか。逆に日本でそういう論議がスルーされているのは、日本の腐女子文化が爛熟しすぎている故か? また、韓国ではLGBTへの容認のハードルが日本より数段高いゆえ、男性アイドルを腐女子的な見方、すなわち「ゲイ」として楽しむことにも、一般的な目で見れば禁忌感は高いかもしれません(まかり間違えば、アイドルとしての生命にも関わるイメージの損失になりかねないでしょうし)

 とりあえず……。東方神起は中毒になる。これは良く言われているようでは有ります。東方神起が、音楽的な面で優れている事、パフォーマンスに秀でていることは中毒性を加速させる要素、あるいは中毒になる事に正当性を与える要素ではあっても、中毒性を「生み出す」要素では無いかもしれない、と私自身は考えております。

 翻って、腐女子的な要素は容易に中毒性の消費行動に結びつくのでは? というのは、ここ20年程の、コミック、映像、アイドル業界の腐女子戦略と、その売上の大きさを見ていればほとんど自然に導かれる回答かと思います(他の東アジア型アイドルであっても、現在非常に似通ったシステムの上にその人気は成り立っているのではというのが私のアナロジーです。ただし、東方神起の場合は音楽的な面でも、BL的要素の面でも最大級の魅力を作り出すことに成功した、という事が言えるのではないでしょうか)

 そして一旦中毒になってしまうと「それ」を手放すのは全く容易では無い(マーケティングする方としては願ったり叶ったりですね。ただしそのように出来上がったファンを制御することは、非常に難しそうではあります)。もちろん、そのようなマーケットが先に存在していなければ(存在していたのは確実ですし)そもそも反響を得ることは無かったでしょうから、腐女子間での人気の沸騰を自然発生と見るよりは、まずは市場を認識した上での戦略の成功と私は考えます。そうですね、いわゆるカップル戦略の成功、でしょうか。カップルトークやムービー等、企画がきちんと見えていますし、ファンがそれに呼応する形でファンアートやFFなどの二次創作物を共有していくのも見えます。

 先程から、腐女子、腐女子と連呼していますが、実はファンの中には「私は腐女子などではない」と言われる方も多いのかと思っています。それでも、東方神起のカップル戦略にはハマってしまったのだと言われる方がいらっしゃるということですね。
(続きます)

■内藤茗 ライター
米国在住。ポップカルチャー全般が好きな二児の母&学生。
趣味:オタクの生態観察とつべめぐり。英-日翻訳者。

(メルマガ2012年10月25日号に掲載した記事です。ご購読はこちらからお願いします→http://www.mag2.com/m/0001552211.html


 どうやら日本の主要マスコミ各社は、この判決を報道しないことが濃厚のようなので(やるところは少しはあるでしょうが)、いい加減、あったまに来たので、全文公開することにしました。「サンキュー・ソーマッチ」と思う人があらば、わたしのメルマガを契約、購読してください。

■東京地裁2013年1月18日

(裁判官が読み上げる)
「主文1.
被告エイベックスは原告
C-JeSが日本において被告エイベックスの承諾無く、JYJことキム・ジェジュン、キム・ジュンス、およびパク・ユチョンにコンサート活動を行わせることは日本におけるJYJの独占的なマネジメント業務を遂行する被告エイベックスの権利を侵害する旨を、文書または口頭で第三者に告知、流布してはならない。


2.
被告エイベックスは原告
C-JeSに対し、金6億6595万7108円、および内金、1411万7108円に対する平成23年8月10日から支払い済みまで、年6分の割合による金、内金5184万円に対する同日から支払済みまで年5分の割合による金員を支払え。


3.
被告エイベックスは、原告ペクに対し、金100万円およびこれに対する平成23年8月10日から支払済みまで年5分の割合による金員を支払え。


4.
原告らのその余の請求、およびエイベックスの請求をいずれも棄却する。


5.
訴訟費用は全事件を通じ、原告
C-JeSに生じた費用の3/5、原告ペクに生じた費用の1/5、および被告相撲協会に生じた費用を被告エイベックスの負担、被告エイベックスに生じた費用の2/5を原告C-JeSの負担、被告エイベックスに生じた費用の1/50を原告ペクの負担とし、その余は各自の負担とする。


6.
この判決は2項、および3項に限り仮に(?)執行することができる」


 この判決を、実質的なC-JeSの全面勝訴、エイベックスの全面敗訴と読めない人間がいたら、もう話ができないというしかありません。わたしが書いてきた裁判の過程を読めば、それも当たり前の判断ですが。

 この間、裁判を追い続けてきたわたしの記事をボロカスに書いてきた一部のクレーマーファンは、いい加減、反省しなさい。

 とはいえど、裁判だけで全てを判断できないのが、この問題の奥深さではありますが。しかし、法治国家日本での判決の重さは格別なものです。今はその重さをじっくりと味わうことが重要だと思っています。

 また事態が動くかと思われますが、随時報告していきたいと考えています。

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